ルパン三世シリーズのルパンの因縁の相手として忘れてはならないのが銭形警部。
カリオストロの城でも「ヤツはとんでもないものを盗んで行きました」「あなたの心です」なんて名言が有名ですよね。
そんな銭形警部は作品の中でなぜか埼玉県警のパトカーに乗っており、それを疑問に思う方が多いようです。
ルパン三世「カリオストロの城」でなぜ銭形警部は埼玉県警のパトカーの乗るのか!?
作中の銭形警部はカリオストロ公国という架空の国が舞台なのですが、なぜか「埼玉県警のパトカー」に乗っています。
これは、銭形警部がICPO(国際刑事警察機構)に出向しているものの、所属は埼玉県警だからです。
このような経歴から、埼玉県警の協力を得て機動隊を動員できるほどの権限があると予想ができます。
作中の埼玉県警の機動隊はチームワークも良く、銭形を尊敬しているようなのでルパン対策班として銭形を要に動いているのかもしれません。
銭形警部の強さが凄いって本当!?
シリーズの銭形警部はドジっぽくコミカルに描かれていますがじつはルパンも認める程の敏腕警部なんです。
作中ではルパンも「警視庁の敏腕警部」と銭形を評し、銭形自身も「ルパンを捕まえられるのは私以外にいない!」と豪語しています。
ルパンや不二子と同じ東西京北大学法学部出身で、ICPOに出向するほどの能力の高さは伊達ではありません。
手錠を投げて相手を捕縛する投げ手錠による生け捕り術(銭形流逮捕術)や「拳銃の腕は次元以上かもしれない」と作中で解説されるほどの射撃の腕の持ち主です。
身体能力が高いのはもちろん、語学も堪能。ルパンを追いかけ世界中を飛び回りますが、どの国でも苦労なく会話を成立させています。
その優秀さゆえにICPOに出向、ルパン逮捕のための各国からの全面協力により、ルパン捜査のための全権委任、世界中どこでもルパン逮捕に限り捜査権がみとめられているなどの待遇をされています。
これだけの権限を持てる銭形の優秀さはもちろんですが、これだけの捜査網が敷かれるルパンもすごいですよね。
不二子も「ルパンが相手なら天下御免で出動できる」と発言しています。
銭形警部の本名や年齢は?
野村胡堂の小説「銭形平次物語」を由来としていて、銭形平次の子孫で先祖から受け継いだ十手を使用して戦うこともあるようです。
その後原作では銭形の名前について使う機会がなく、既に名付けたことを忘れ「平太郎」と新たに名付けられたり、アニメ版で「平次」として登場したりしていました。
TVシリーズ2期で「銭形幸一」という名刺を出して以降は公式に「銭形幸一」が定着しましたが初期の頃は結構適当だったようです。
まとめ
銭形警部はIPCOに出向し、ルパン専門の捜査官として活躍していますが、所属が埼玉県警であることから異国の地・カリオストロでも埼玉県警のパトカー・機動隊が出動していました。
パトカーは2代目410型系日産・ブルーバードで「ゼニブル」の愛称で親しまれるほどに浸透しています。
海外であってもルパン一味とカーチェイスをするなら乗りなれた愛車が一番なのでしょうか。
ルパンたちの優秀さゆえに抜けているような印象を持たれがちな銭形警部ですが、実はかなり優秀な警部であることも驚きですね。
本名は「銭形幸一」ですが誤植から決定した名前だと思うとなんだかくすりとしてしまいます。
由来は江戸時代の岡っ引き「銭形平次」で先祖代々伝わる十手を使い、その強さはカリオストロでもサーベル相手と戦えるほど。
今回は「とっつぁん」の愛称でルパンの永遠のライバルとして認められる銭形警部について解説しました。
作品をより楽しむきっかけになれば幸いです。