観光面からの復興支援と地域活性化を目指して2014年から釜石線花巻駅~釜石駅で運行していたSL銀河が運行終了間近ということで、予約困難になっています。
花巻出身の文豪・宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』をテーマにプロデュースされた列車は、ノスタルジックで運行終了前に一度は乗りたいと思う方も多いようです。
この記事ではSL銀河の予約についてと終了までの運行情報、終了理由や今後についてまとめました。
ぜひ参考にして、SL銀河での東北旅行に役立ててください。
SL銀河予約取れない時の方法は?コツはある?
SL銀河の予約はJRのオンライン予約や「みどりの窓口」のほか、ツアー予約も実施されています。
毎年春から初冬にかけて土日を中心に運行していたSL銀河の2023年の運行は3月25日から開始され、春のみの運行という事で残り少ない運行日はすでに予約でいっぱいのようです。
JRの列車は基本的に乗車1か月前の午前10時から全国一斉販売が開始されるのですが、「10時打ち」と呼ばれる手法を使っても予約は困難なほど。
「10時打ち」とは?
JR駅の「みどりの窓口」に午前10時前に行き申込書を記入。
窓口の係員に記入した申し込み書を渡し、事情を話して午前10時ジャストの発売と同時に希望の席を確保・発券してもらうこと。
インターネット予約では午前10時になってから予約の申し込み情報の入力ができるので、「みどりの窓口」の方が席の確保のタイミングが早いです。
しかし、「10時打ち」は公式サービスではなくあくまでも「お願い」なので、対応してもらえないことも当然あります。
「10時打ち」できたらラッキーくらいに考えておくのがベストです。
万が一、きっぷが取れなくても、販売当日はキャンセルも結構出るようなのでキャンセル待ちをするのもひとつの手段です。
保険のつもりで「10時打ち」やインターネット予約を併用して、予想以上にきっぷが取れてしまうことがあります。
その人たちがきっぷの余剰分をキャンセルするのが発売日当日なので、発売日当日はまめにインターネットをチェックすると「空席あり」になっているかもしれません。
また、発売日から2~5日ほどでインターネット予約されたものの入金されなかったきっぷが自動キャンセルになっている場合もあるので、深夜~早朝の時間帯で「空席あり」になっている場合もあります。
列車内のプラネタリウムは整理券を始発駅(花巻駅か釜石駅)で先着順に配布となっているので、プラネタリウムも楽しみたい方は乗車次第整理券を取りに行くことをおすすめします。
SL銀河はいつからいつまでなのか?(予約と運転日)
2023年は3月25日に運行開始して、6月4日が最終日となっています。
基本的には土曜日に「花巻発釜石行き」日曜日に「釜石発花巻行き」が運行し、GWは5/3と5/4のみ運行するようです。
以下に運行日をまとめましたので参考にしてください。
釜石~花巻 | 花巻~釜石 |
3月 | |
26日 | 25日 |
4月 | |
2日・9日・16日・23日・30日 | 1日・8日・15日・22日・29日 |
5月 | |
4日・7日・14日・21日・28日 | 3日・6日・13日・20日・27日 |
6月 | |
4日 | 3日 |
予約は乗車日の1か月前の午前10時からJR東日本の主要駅の指定席券売機・みどりの窓口・えきねっとで行えます。
各種旅行会社からツアーも販売されていましたが、4月1日時点ではどのツアーもキャンセル待ちの状態でした。
SL銀河が終了する理由はなぜ?
2014年の運行から春から初冬まで土日を中心に数少ない運行だったのにも関わらず5万人以上が乗車し、惜しまれつつも運行終了となるSL銀河。
キハ141系車両は電車への置き換えで余剰になっていた50系客車(オハフ51形)を改造して1990年から1990年から1992年にかけて作られたディーゼル車です。
2014年にJR北海道から譲渡されて今のSL銀河に生まれ変わりました。
オハフ21形から40年にわたる長年の運行で老朽化が顕著になり、2023年春での引退が決定。
改造を加えて40年にも渡って多くの想い出を走り続けた列車はその歴史を知るとよりノスタルジックに感じられますよね。
40年間お疲れ様でした。
SL銀河は今後どうなる?
6月4日の定期運航を終えた後は、6月10日11日に旅行商品専用のツアー列車として運行し、引退となります。
このラストランツアーについては、まだ詳細が発表されていません。
引退後、老朽化が顕著な旅客車は廃車となりますが蒸気機関車についてはJRが今後の活用を検討しているようです。
定期運行している唯一のSLだっただけに惜しまれつつの引退となりますが、また形を変えてその姿がみられるといいですね。
まとめ
老朽化による引退なので仕方のないことですが、こうしてまたひとつの時代が終わってしまうことに寂しさを感じますね。
ラストランまで残り少ないだけにツアーはキャンセル待ち、きっぷもかなりの争奪戦が見込まれます。
最後にSL銀河の乗車を考えている人は計画的に予約をすることをおすすめします。