大人気「インディー・ジョーンズ」シリーズの第1作目である『レイダース/失われたアーク』
今でも多くの人に愛される伝説的な作品で、1999年には「文化的・歴史的・芸術的に極めて高い価値を持つ」と評価されアメリカ国立フィルムに登録されました。
そんな『レイダース/失われたアーク』は考古学者のインディーが神秘の力を持つアークを巡ってナチス・ドイツと争奪戦を繰り広げる冒険活劇なのですが、ラストシーンに疑問をもつ方も少なくないようです。
レイダース/失われたアークの目を閉じる理由は?
モーセの十戒の石板が収められているアークは『レイダース/失われたアーク』のタイトル通り、物語の重要な鍵です。
このアークを巡ってハリソン・フォード演じるインディアナ・ジョーンズ(通称インディー)はナチス・ドイツと手を組むベロックと争奪戦を繰り広げます。
開かれたアークからは美しい女性の姿をした精霊が出てきて、ベロックも「美しい」と感嘆するもつかの間、精霊は悪霊となって炎の光線を発するとベロックを含めたナチス・ドイツ軍は焼け死んでしまいます。
目を閉じていたインディーとマリオンは助かるのですが、なぜインディーは目を開けてはいけないと知っていたのでしょうか?
映画には尺の都合なのか省略されていましたが、小説版にはこのアークについて重要な記述があったのです。
映画では老人・イマムにラーの杖飾りに彫られていた古代文字の解読をお願いするシーンがありました。
インディーはイマムの教えを思い出し「目を開けるな」と忠告が出来たのです。
レイダース/失われたアークのラストシーンについて
アークを取り戻したインディーは無事にアメリカに帰国し博物館に引き渡します。
その際にインディーはなぜヒトラーがアークを欲しがったのかを問い詰めますが調査中の一点張りで答えは得られず不機嫌そうに博物館から出ていきます。
インディーはアークの調査の重要性を説きますが、結局陸軍情報局の手に渡り安全な場所として木箱に入れられ地下倉庫に安置されることになりました。
レイダース/失われたアークのラストシーンの意味を考察
インディーは陸軍から「なんとしてもナチスより先にアークを手に入れろ」と言われて争奪戦に参加したのにも関わらず、最終的には調査も何もなく膨大な荷物と共に倉庫に保管されてしまったアーク。
結局アークはなんだったのか、あんなに苦労して手に入れたのに結局ガラクタと一緒にしまい込まれてしまうなんてと思う方も少なくありません。
このラストシーンにはさまざまな解釈がネット上でも飛び交っており、
といった、皮肉が込められていると解釈する声が多くあります。
また、この倉庫はその後のストーリーの起点としても登場するので、伏線としての役割もあったと考えられます。
レイダース/失われたアークの伏線はある?
この運び込まれた倉庫はその後、シリーズ4作目となるクリスタル・スカルの王国のワンシーンにも登場しています。
アメリカ軍に偽装していた秘密組織に捕まり、扉に51と書かれた倉庫に連れていかれます。
戦闘を経て、倉庫から逃げる時に壊れた木箱からアークが見えていたことから、この倉庫は第1作から続く伏線の1つだとわかります。
クリスタル・スカルの王国はこの倉庫に眠っていたものから話が始まるので、この倉庫にはアークと同等のお宝が眠っているとするのが有力かもしれません。
このエリア51には政府の機密書類や事件の真相などが隠されているほか、「墜落したUFOが運び込まれている」「ロズウェル事件と関係している」との噂があり、オカルトマニアの間では有名な倉庫なようです。
4作目『クリスタル・スカルの王国』では秘密組織に「ROSWELL NEW MWXICO 1947」と書かれた箱を探すように言われるシーンがあります。
インディージョーンズは以下も検索されています、ぜひ参考にしてください!
まとめ
1981年から40年以上経っても名作として語り継がれるインディージョーンズシリーズの第1作目『レイダース/失われたアーク』にはその後のシリーズへの伏線も残された重厚な作品です。
数多くの賞にも受賞・ノミネートされた作品で見れば見る程いろんな解釈が出来て面白い作品となっています。
また、映画では描かれていない細かな設定なども小説版には描かれているので、小説版と共に楽しんではいかがでしょうか。