不朽の名作とも言われるルパン三世のカリオストロの城。
1979年に公開された宮崎駿の初めての監督作品で、今でも多くの人に愛されています。
たしかに、従来のルパン三世シリーズとは作風も異なり原作とは違うコミカルなルパンが見られます。
宮崎駿作品ということでジブリ作品と混同されることも多いカリオストロの城ですが、厳密にはジブリ作品ではないようです。
ちょっとした豆知識と共により作品を楽しむお手伝いが出来れば幸いです。
ルパン三世のカリオストロの城にジブリが参加したのはなぜか考察!
宮崎駿の初監督作品となったカリオストロの城。
なぜ宮崎駿が監督を務めることになったのか考察していきます。
①宮崎駿がもつルパンシリーズへの思い入れ
ルパン三世のアニメ1期にも演出として関わりがあり、シリーズに並々ならぬ思い入れがあったようです。
このエピソードだけでも宮崎駿のルパンシリーズへの思い入れが伺えますよね。
そして、このカリオストロの城は当初、宮崎駿の恩師・大塚康夫に監督のオファーが来ていました。
しかし、大塚康夫はこの話に気乗りせず宮崎駿に声をかけ、宮崎駿が初めて監督を務めることになりました。
大塚康夫は宮崎駿のルパンシリーズへの思い入れを知っていたからこそ声をかけたのではないでしょうか。
宮崎駿もまた、並々ならぬ思い入れを原動力に理想のルパンシリーズを描き上げるべく話を受けたのではないかと思います。
②ルパン再生のきっかけにするため
ルパンシリーズはTVアニメ1期の時点で視聴率が低迷しており、宮崎駿は視聴率低迷による路線変更で中盤からの演出に関わることになりました。
アニメが低年齢層に向けたものであった当時、あえて大人をターゲットにすること興行収入を狙った作品を作るべく劇場版が企画されます。
そのためか、「カリオストロの城」は制作期間4か月半、制作費用5億円とかなりタイトな予算とスケジュールでの制作を余儀なくされました。
公開から40年経過した現在では不朽の名作と言われ、テレビで放映されると高視聴率を記録していますが、公開当時はあまり人気は出なかったようです。
当初予定していたターゲットからは作風を変えたことで不評にだったものの、中高生からの人気を獲得。
興行収入は黒字で成功させ、劇場への進出を可能にしました。
ルパン三世のカリオストロの城はジブリ作品ではない!?
カリオストロの城は宮崎駿の初監督作品ということで、ジブリ作品のひとつと言われることが多々あります。
しかし、宮崎駿作品ではあるものの、厳密にはジブリ作品ではありません。
これはスタジオジブリの設立とカリオストロの城の公開に関係があります。
カリオストロの城はスタジオジブリの設立前の作品ですので、ジブリ作品ではないとされています。
宮崎駿作品の中でもスタジオジブリ設立以降の「天空の城ラピュタ」以降の作品がジブリ作品に数えられます。
しかし、「風の谷のナウシカ」の制作陣が解体され再編したのがスタジオジブリとのことなので「風の谷のナウシカ」も著作権がスタジオジブリにあることも鑑みてジブリ作品の一部となっているようです。
ルパン三世のカリオストロの城の見どころ
カリオストロの城の見どころはなんといってもジブリにも代表される緻密な演出や計算しつくされたストーリー、圧巻のアクションシーンです。
加えて70年代という時代背景をこれでもかと反映た世界観と指輪を軸に最初から最後まで展開されるストーリー、ロマンあふれる数々のオマージュなど終始視聴者を飽きさせません。
他にも数々の魅力的なキャラクターたちは、原作者であるモンキー・パンチも絶賛しています。
ルパンに関しては以下も検索されています、ぜひ参考にして下さい!
まとめ
宮崎駿の初監督作品「ルパン三世 カリオストロの城」は公開から40年以上経った今でも多くの人に愛される不朽の名作。
作品には宮崎駿の並々ならぬ思い入れによる緻密な演出と技術がこれでもかと詰め込まれていて終始ワクワクとドキドキを感じさせてくれます。
スタジオジブリ設立前の作品であるためジブリ作品ではありませんが、ジブリ作品たちに通じる細かい書き込みが魅力です。
このGW、ミートボールパスタとともにぜひ不朽の名作に触れてみてはいかがでしょうか。